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派遣薬剤師は使えない?【体験談】これは、時給4500円の代償なのか?
ハルコこんにちは、こぐれはるこです。 使えない、使えないと正社員の方々に嘆かれがちな派遣社員でございます。(自虐がスゴイ!) 「派遣薬剤師」と検索すると、予測ワードに「使え ...
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実際に働くまでは気が付かなかった派遣薬剤師の働き方へのギャップもあるので、今回はそのことについて記事にまとめました。
派遣薬剤師として働くことに興味がある方や、派遣薬剤師を受け入れている方が、派遣薬剤師はどんな気持ちで働いているのか少しでも理解していただけたら嬉しいです。
派遣薬剤師は使えない?

派遣薬剤師として真面目に働いているつもりでも、その派遣先の店舗の方から「派遣薬剤師は使えないな〜、使えないって思われているんじゃないかな〜。」と感じる場面があります。
それは、大まかに2タイプに分けることができます。
1つは、自分で直せること、技術面について。
2つは、派遣の働き方で決まってしまっていること。
1つめの技術面は自分次第なのですが。
まずは、自分の努力不足と感じることについてお話ししたいと思います。
派遣薬剤師として働く自分に対して足りないと思うこと
仕事が遅い

私自身チャキチャキ仕事ができるタイプではないと自覚しています。
それに加えて、慣れない店舗で、慣れない処方内容。
急ぐとミスに繋がってしまい、店舗の方に迷惑をかけてしまうと思うと、余計に仕事が遅くなってしまいます。
ミスが多い

やはり、数の間違えや先発とジェネリックの渡し間違えが多いですね。
ジェネリックの先発に似せた外形。。。
ミスリードですか?と思わせるほどの寄せ方ですよね。
正社員時代に単発派遣で何店舗か経験し、今に至りますが、どこの薬局も基本的に集薬する人と監査投薬する人は別でした。
集薬の時点でジェネリックや数の間違いがあると、その後の監査投薬でミスに気が付ける確率は80%くらい・・・かもしれません。
実際に1年ほど同じ店舗で監査投薬をしていて、3~4人の患者さんから先発とジェネリックの間違い、数の間違いを指摘されてしまいました。
私が休みの日に他のスタッフが対応してくれ、(優しさから)私に伝えていないミスもあると思いますし、患者さん自身も気が付いていないミスもあると思うので、もう少しアクシデントが発生しているように思います。・・・ごめんなさい。
知識が足りない

私は、正社員時代に耳鼻科・眼科の門前→耳鼻科・精神科の門前→皮膚科の門前、総合病院の一番端の薬局という3店舗を経験してきました。
この店舗経験の残念さと、あまり勉強家ではないというダメさから、知らない薬がたくさんあります。
確かに、薬剤師として働き始めて(恐ろしいことに)6年目に突入しているので、ある程度有名な薬であれば、名前を知っていたり触れたことはあります。
しかし、深い知識はないのです。
「ああ、これは血圧の薬ね。」のような、浅い知識しか持っていない薬がたくさんあります。
即戦力になれておらず派遣先の薬局には申し訳ないですが、日々学ばせてもらうことが多いです。
責任が取りづらい

以前、業務終了間際になって自分のミスに気付き、患者さんに電話をすることがありました。
しかし、患者さんは電話に出ず、折り返しのないまま、業務終了の時間になってしまったのです。
そこの薬局では、営業時間外に店舗に電話をかけると、店舗携帯に電話がかかってくるようになっています。
派遣社員だとしても自分のミスの責任は取るべきだと思い、店舗携帯を持ち帰りたいと申し出ましたが、派遣に店舗携帯を持たせて何かあった方が・・・ということで、結局その患者さんへの対応は管理薬剤師の方が引き継いでくださいました。
自分のしたミスなのに、自分で責任が取れないというのは申し訳ないなと感じました。
派遣薬剤師の制度上、もどかしいと思う場面
自分のミスに対処してもらうこともあり申し訳ない気持ちがあるので、社員の方が忙しそうな時は最大限協力したいのですが・・・。
ここでは、派遣薬剤師として契約しているが為に、自由に働けない部分を紹介します。
不足薬があったときに他店舗へ借りに行くことができない

派遣薬剤師は基本的に店舗の中で仕事をする決まりになっています。
その為、不足薬があって今すぐに誰か取りに行かなければならない時に、自分が一番手が空いていると思っても取りに行くことはできません。
近場の薬局で徒歩で行ける場合には良いのですが、地方で派遣していると車で行かなければならない距離のことが多いです。
まれに「今自分が行くしかない!」と思う時があり社用車を借りてしまうのですが、事故を起こしたら自分で責任を取るしかないので正直めちゃめちゃ不安です。
在宅・往診同行に行けない

こちらも派遣薬剤師は店舗のみの業務になってしまうがために、在宅や往診同行に行けません。
私は在宅に行けないことに対して、特に残念な気持ちとかは持ち合わせていないタイプの人間ですが・・・(すみません)、ただ子育て中のパートさんが業務後に施設に届けてから帰宅するというのを聞くと、協力できずに申し訳ないという気持ちになりますね。
他店舗へのヘルプに行くことができない

派遣として働くにあたり、契約が結ばれます。
時給、期間、業務内容、休日、そして勤務する店舗について。
最初の契約で勤務する店舗が決まってしまうため、他の店舗で急遽人手が必要になってもヘルプとして働くことはできません。
ただ、どの店舗でも派遣より正社員に自店にいてほしいという気持ちがあるので・・・店舗内で居づらい雰囲気は感じてしまいます。
残業が気軽にできない

正社員時代は自分のタイミングで帰ることができましたが、派遣薬剤師として働いている今は、残業時間が長いと管理薬剤師が上司から注意を受けてしまうと思い、なるべく早く帰るようにしています。
ただ本当に人がいない場合には残業をして患者対応や施設の監査を進めた方が良いと感じる時があり、自分の判断で多少残業をしてしまう日もありますが、それが正しい働き方なのか分かりません。
患者さんと打ち解けられない

派遣で働き始めた当初は、患者さんの顔も名前も全く覚えられず、他のスタッフが仲の良い患者さんと他愛もない話をしているのを見て「めっちゃ、アットホームな薬局だなあ〜。いいなあ〜。」と思っていました。
さすがに、今の店舗には1年ほどいるので、よく来局してくださる患者さんの顔や名前は覚えることができ、この間こう言っていたな〜。と話を合わせることもできるようになりました。
しかし、派遣として働く場合には短期間で働くことが多いので、あまり患者さんと打ち解けることはできないなと感じています。
業務後、他のスタッフから「ありがとうございました」と言われてしまう

基本的には業務後は「お疲れ様でした。」と言われることが多いのですが、時々「今日はありがとうございました。」と言われてしまうことがあり、そういう時は密かに距離を感じてしまいます。
今の派遣先では、プライベートで飲みに行ったり、バーベキューをしたり、まあまあ打ち解けているなと思っているのでちょっとショックを受けている自分が・・・。
まとめ

私は、派遣薬剤師は定時で帰れるし、お給料も良いし、在宅にも行かなくて良いし、めちゃめちゃ良いなと思って派遣薬剤師として働くことにしました。
確かに、その働き方に満足はしています。
しかし、他の社員の方の手助けになれないような時もあり、そういう時に申し訳ない気持ちになってしまうのも事実です。
もしも派遣薬剤師の働き方に不安や疑問があれば、派遣会社のコンサルタントに聞いてみるのも良いと思います。
自分一人では解決しないこともありますしね!

迷っているのは、時間がもったいないと思いますよ。