
派遣薬剤師はどういう仕事をしているのか不安に思っている方もいらっしゃると思います。
今回は私が派遣薬剤師としてどういう仕事をしているかお話ししたいと思い、この記事を書きました。
派遣薬剤師は投薬ばかりなの?
この質問はよく受けますね。
残念ながら、私が知っている限り・・・投薬ばかりです。
ただ、私も単発派遣を含めて8ヶ所の薬局と、正社員時代に薬局に来ていた派遣の方々がどうに働いていたかしか見ていないので、絶対とは言い切れないですが投薬メインの薬局が多いのではないでしょうか。

派遣薬剤師のスキル
派遣薬剤師として必要なスキルは、ある程度の処方箋に対応できる薬の知識、ハイリスクや加算を満たす薬歴が書けること、コミュニケーション能力と一般的に言われています。
私が実際に働いて感じるのは、薬に対しての知識や必要に応じた薬歴が書けることも重要ですが、やはり派遣薬剤師は投薬が多いのでコミュニケーション能力が一番求められるなスキルだということです。
コミュニケーション能力は薬局の方々から迎え入れられるチカラにもなりますしね。

派遣薬剤師の心構え
派遣薬剤師の心構え、それは“いつでも自分が投薬に出ると思うべき”であるということです。
もちろん、他の方がかかりつけ薬剤師の加算を算定していたり、患者さんの求めがあれば別ですが。

単発派遣においては、基本的にその薬局で1日仕事をして契約が終わりなので、調剤室のことを教えるよりも投薬をさせた方が効率が良いです。
そのため、もし投薬以外に時間が余るようであれば、予製の監査などその場でできることをすることが多いです。
中長期派遣では、調剤室のことにも慣れ、調剤マシーンとして機能することもできますがやはり投薬にまわることが多いです。
それでは、なぜ派遣が投薬ばかりになるか。
それは、社員の方は薬局全体を見て動けるようにしたいからです。
投薬者は患者さんが納得するまで、投薬が終わることはありません。
それでは、動きたいときに動けないからです。
例えば、来客応対や電話がかかってきた時、投薬をしていたらすぐに対応できないですし、状況をみてどのポジションの補助にまわった方がよいか判断し、オールラウンドで対応できるのが社員だからです。
そのため、もし自分がピッキングや監査をしても最終的に監査をするのは派遣薬剤師である自分だと思ったほうが良いです。
実際、他の業務をしていると投薬を代わってくださる社員の方もいますが、その時にちょうどその方しか対応できない電話がかかってくると罪悪感も生まれるの極力投薬したほうが良いと感じています。

派遣薬剤師の1日のスケジュール
私はだいたいこのようなスケジュールで1日を過ごしています。
8:55 出勤後、掃除
9:00〜12:00 監査、投薬、予製ピッキング・監査
12:00 昼休憩
13:00〜18:00 監査、投薬、予製ピッキング・監査
18:00 退勤

たまに、10分〜30分くらい残業することもありますが残業手当は時給の1.25倍で支払われるので苦ではないです。
派遣薬剤師として働くのが不安?
派遣薬剤師として働くことに不安はありますか?
たしかに、派遣薬剤師という働き方はデメリットがあります。
ただ、今現在派遣薬剤師として働いて感じているメリットを超えるデメリットを感じたことがありません。
もし派遣に少しでも興味があるのならば、とりあえず転職会社に登録し、どのような求人があるのか紹介してもらい、今の状況と比較してから決断するのも良いと思います。

まとめ
実際、投薬があまり好きではない方もいらっしゃると思います。
私も、投薬嫌いです。
薬の不足が頻発し、患者さんから厳しいことを言われ続けると、“投薬する人の立場になって発注して〜”と泣き言の一つも言いたくなります。
ですが、投薬をすることで効率よく薬の知識を深めることができるというのも実感しています。
場数を踏むことでだんだん投薬も上手になりますし、患者さんに質問されることで新たな知識もつきます。
自分の勉強のためにも、薬局内の仕事を円滑に運ぶためにも、率先して投薬をすることをオススメしたいです。
