薬剤師の転職

調剤薬局は楽だと思っていたけど激務かもしれない【薬剤師の転職】

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調剤薬局は楽だと思っていたけど、意外と激務かもしれない件

 

薬剤師うさぎ

調剤薬局で就職したのは良いんだけど、思っていたよりも激務だな。

患者の立場で薬局を利用していた時は、ヒマそうなのに薬が出てくるまで遅いな~。

なんて思ったりもしたけど、意外とやることが多いし大変だな。

こう思うのは自分だけなのかな・・・。

それとも、今の職場が激務なのか?

 

「調剤薬局で働くのって、思っていたよりも忙しいな。」

「残業も長くて、大変だな。」

「輸液や栄養剤は重くて、在宅は体力がいるな。」

 

この記事は、実際に調剤薬局で働ており激務だと感じている方や、調剤薬局に勤めると激務なのかと不安に思っている方に向けて書いています。

 

こんにちは。

私は、薬剤師6年目で現在は派遣薬剤師として働いている こぐれはるこ と申します。

 

ハルコ
今年で31歳になります。周りは、結婚して落ち着いているんですが・・・。どうもね~。

 

大学卒業後は、都内の調剤薬局で3年半正社員として働き、その後派遣薬剤師となりました。

一言でいうと、正社員として働くことに疲弊してしまい派遣薬剤師として働くことにしました。

 

新卒で調剤薬局に就職してからは、思っていたよりも体力勝負の仕事だなと感じることも多かったです。

「私って、体力がないのかな・・・。」と反省することもしばしば。

 

しかし、派遣薬剤師になり色々な薬局で働かせてもらい、気が付くことができました。

重労働な薬局と、そうでもない薬局があることに。

 

ハルコ
正社員時代は、時期によっては9-21時まで働くこともありました。

薬局の方針により、暇な時間帯も一切座れなかったのは、今考えてもツラかったなと思います。帰りは足がパンパンよ!

 

この記事では、派遣薬剤師として色々な薬局で働いてきた経験から、どんな薬局は激務になる傾向があるのかについて、お話ししたいと思います。

 

もし今現在あなたが、激務の薬局から転職しようか悩んでいたり、他の職業から調剤薬局に転業しようと思っているならば、次に選んだ薬局が重労働な職場にならないようお手伝いがしたいと思っています。

 

ハルコ
長く勤めるためにも、働きやすい環境を選びたいですよね。私も次に正社員になる時は、失敗しない転職がしたいです・・・!

 

 

調剤薬局勤務における激務

では、実際に調剤薬局で激務になりうる要因とは何でしょうか。

 

斎藤ヤクミ

<激務になる要因>

・薬剤師の人数と処方箋枚数の比率が合っていない

・店舗の立地がよく、仕事効率が良すぎる

・施設や在宅業務の準備や配達

・店舗携帯の24時間対応

 

ハルコ
疲れていると、メンタルもやられちゃいますよね・・・。

 

薬剤師の人数と処方箋枚数の比率が合っていない

薬事法では、一日平均取り扱い処方箋枚数40枚につき1人の薬剤師を置くように決まっています。

 

確かに、純粋に40人に服薬指導をして薬歴を書くというのであれば、無理なくこなせるかもしれません。

しかし、薬局によっては調剤監査投薬を1人で行うところもあり、どこまで仕事が分担されているかは薬局ごとに異なります。

 

ハルコ
薬局によって、薬剤師1人の調剤監査投薬の守備範囲が異なるので、確認したいポイントですね。

 

また、処方箋枚数だけではなく処方内容についても重要で、大学病院の門前薬局など重い内容の処方箋ばかりであれば一枚当たりにかかる時間も多くなり、結果として忙しくなってしまう場合があります。

 

薬剤師の人数についても注意が必要で、パートの方が多い店舗であれば、夕方の忙しい時間帯に人手がなく、残っているスタッフに比重がかかってしまうこともありますし、往診同行や施設・在宅の配達が多い店舗であれば、その分外来に回る人員が少なくなり、激務になってしまう可能性はあります。

 

ハルコ
処方箋枚数40枚につき1人の薬剤師が配置されていても激務となってしまう可能性はあるので、処方内容や他のスタッフの働き方も気にしたいところですね。

 

店舗の立地が良く、仕事効率が良すぎる

薬局のある地域にもよりますが、医療機関が近くにあり人通りが多い場所であれば、仕事効率を上げることにより患者さんがとめどなく来局してしまう可能性があります。

 

基本的に患者さんは、薬局では待ちたくないと思われる方が多いので、空いてる薬局を選んでいます。

 

ハルコ
混んでいても、かかりつけ薬局に選んでもらえるってすごいですよね。

 

以前勤めた薬局に、“近隣に3店舗のクリニックがあるが、競合になるような薬局はない” という捌けば捌いた分だけ利益が上がる夢のような立地の薬局がありました。

 

その夢のような薬局が、効率を上げるために最新の監査システムを導入しました。

すると以前は250枚前後だった処方箋が、日によっては300枚を超える日が出てきたのです。

その処方箋枚数を薬剤師4人でこなせるほど回転率が良かったのですが、すごく忙しくて、正直体力的にキツかった・・・。

 

ハルコ
薬局の立地による処方箋枚数のポテンシャルは確認したいですね。

 

施設や在宅業務の準備や配達

施設や在宅を多く受け持っていると、外来業務に加え一日何十枚もの処方箋が来る日があります。

施設や在宅の調剤は、一包化やホチキスどめが多く、なかには粉砕をすることもあるので、予想以上に手間がかかるものも多いです。

 

また定期処方以外にも、患者さんの容態によっては早急にお薬のお届けをしなければならない場合もあり、その日のために人手を厚くするという事前の準備ができません。

それなので、施設や在宅の受け付けが多い薬局では、外来以上に人手が取られてしまい注意が必要だと思います。

 

ハルコ
施設の配達は重いものも多く、体力的にも大変ですよね。

 

店舗携帯の24時間対応

最近では、基準調剤加算を算定するため24時間対応できるよう薬剤師に店舗携帯を支給する薬局が増えています。

 

実際に夜中に患者さんから電話がかかってくることもあり、深夜に起こされてしまうと安眠できず、次の日の仕事に支障が出てしまう方もいます。

また、夜遅くに携帯電話が鳴ることは自分だけではなく、その場にいた家族の負担になってしまう場合もあります。

 

ハルコ
家に赤ちゃんがいる男性薬剤師は、携帯が鳴ると夜泣きをしてしまうので、別の部屋で寝ていると言っていました。・・・かわいそう。

 

会社によって、“誰に店舗携帯を持たせるか”という体制は異なりますが、日曜日や祝日など連休に店舗携帯を持つことは、休みの日も気が抜けない状態を作ってしまうことになりますね。

 

ハルコ
個人的には、正社員時代は店舗携帯の存在が一番負担でした。

 

激務の薬局であった場合にどうするか

 

調剤薬局には、激務が潜んでいるんだね・・・。

やっぱりうちの薬局は激務なのかもしれない。

どうしよう、転職するべきなのかな?

 

薬剤師の進路として、「調剤薬局は比較的楽なのでは?」と思い就職したけど、意外と激務だったと感じている方は多いと思います。

 

しかし、激務の度合いがどれくらいであれば転職を考えるべきなのか・・・。

せっかく転職しても、もっと大変な薬局で働くことになってしまったらツライですもんね。

 

仕事の中に、やりがいを感じていますか?

プライベートの時間は充実していますか?

 

今の職場で、やりがいを感じる余裕がありますか?

しんどさを感じていると、毎日をただこなすだけになってしまいますよね。

仕事にやりがいを感じられるくらい心にゆとりがあるのならば、今すぐに転職をする必要はないのかなと思います。

 

また、仕事が大変だと感じていても、プライベートの時間が楽しいるかも重要です。

実際に激務という理由で転職を決めた方のお話を聞くと、平日は家と職場の往復で寝に帰るだけ、休日は仕事で疲弊した体力の回復と、休み明けに備えるための体力温存に使っていたという方が多かったです。

 

ハルコ
結構、男性も激務が理由で転職をする方が多いですよね。

優しい方が多いから、頼りにされて頑張りすぎちゃうんですかね。

 

余裕がないと、患者さんの不利益になる

薬局での仕事というのは、患者さんを中心に考えなければなりません。

自分に余裕がないと、患者さんに不利益が生じてしまう場合があると思います。

 

誰でも一度は、疲れて集中力がなくなりミスをするという経験がありますよね。

しかし、疲れが原因でミスを連発しているようであれば、今の職場が合っていない可能性もあると思います。

 

薬剤師という仕事は、少なくとも “処方されている薬を正しく渡す” 義務があります。

 

間違った薬を渡すという行為は、患者さんに迷惑をかけてしまうだけでなく、私たち薬剤師側にとっても訴訟などのリスクがあることを忘れてはなりません。

自分を守るためにも、集中しやすい環境を選ぶことが何よりも大切だと思います。

 

ハルコ
ミスをしてからでは、“忙しい” や “疲れている” という状況は言い訳にならないので、事前にリスク管理したいところです。

 

 

疲れていてミスを連発することはありませんか?
今の職場は、患者さんに笑顔で接する余裕がありますか?

 

転職を視野に入れてみようかなと思った方へ

自分に合った薬局が他にあるかもしれないと思うようであれば、転職を視野に入れても良いかもしれません。

 

「ちょっと他の薬局を見てみようかな」というくらいの気軽さで、転職活動は始めて良いのです。

転職会社は全て無料で利用できるため損をすることはないですし、利用したからといって必ず転職しなければならないという訳ではないからです。

 

ハルコ
他にどんな職場があるのかなー・・・くらいの気持ちで、求人を見ている方は意外とたくさんいますよね。

 

求人にはいろいろなことが書いてあるけど、激務な薬局か見極めるコツはあるの?

 

転職会社に、転職を考えるうえでの希望条件を伝えると、希望に合った求人を紹介してくれます。

 

その求人には転職先の店舗の「処方箋枚数・主な処方箋応需機関・薬剤師の人数・施設件数・平均残業時間」など薬局の忙しさのバロメーターとなる指標が記載されています。

 

ハルコ
ただ求人にはマイナスになることは記載されていないことが多いので、残業時間が多い場合には残業について明記されていないこともあり、注意が必要です。

 

気になるけど書いてないことや、これってどうなのかなと疑問に思うこと全て専任コンサルタントに確認すると良いでしょう。

把握していないようであれば、専任コンサルタントを経由して薬局側に問い合わせてもらう事ができます。

 

自ら薬局側に直接問い合わせるよりもだいぶハードルがさがりますし、コンサルタントは転職や交渉のプロなので安心して任せてしまって大丈夫です。

 

ハルコ
ちなみに、あなたがその転職会社を利用して転職した場合には、その転職会社に年収20-30%のマージンが入るので、賢く利用した者勝ちだと思いますね!

 

おすすめの転職会社

転職を考えたときに、押さえておくべき転職会社があります。

それぞれに特徴があるので、気になったものは登録してみると良いと思います。

 

ハルコ
ホームページには載っていない未公開求人を各社持っています!

 

ファルマスタッフ

私はファルマスタッフを利用して派遣薬剤師として働いています。

正社員に疲れてしまったら、少しの間派遣薬剤師として知らない土地で働くのも楽しいかもしれません。

薬キャリ(旧:エムスリーキャリア)

薬剤師登録者数No.1の転職会社。

人が集まるところに求人も集まるので、外せない一社ではないでしょうか。

マイナビ薬剤師

有名女優の方がCMしているため、知名度が高く安心です。

私はDI業務を扱っている企業の職場見学に行くときに、マイナビを利用しました。

 

ハルコ
正直、激務な薬局で疲弊しているのは、もったいないと思います!

次は、あなたに合った薬局が見つかりますように!

 

 

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