派遣薬剤師として働き始めてから約一年が経とうとしています。
実際に派遣薬剤師として働いてみなければ、派遣という働き方が良く見えているだけで本当は優遇されていないこともあるのではないかと勘ぐってしまう部分もあるかと思います。
正社員を辞めて派遣薬剤師になってから後悔するのも怖いですしね、しっかりメリットとデメリットを比較してから決断するのも良いかと思います。

今回は普段派遣薬剤師をしていてメリットに感じていることについてまとめてみました。
派遣薬剤師のメリット
目次
- 時給が高い
- 残業手当が1分単位で支給される
- 定時出勤、定時退勤が可能
- 勤務地が選べる
- 他店舗ヘルプがない
- 色々な薬局に行けるので勉強になる
- 在宅や施設の対応をしなくて良い
- 正社員と比較して有休が取りやすい
- 人間関係に悩まなくて良い
- まとめ
あらすじ
1. 時給が高い
これは言わずもがな、正社員の時よりも時給が高いです!

ボーナスがなくても派遣薬剤師の方が年収がいいのが事実なのです。
管理薬剤師をしていた時より派遣薬剤師の方が何百万円も年収がいいですからね。世知辛い世の中です・・・。
会社によりますが、退職金についても前に働いていた薬局では3年半働いて約25万円でした。10年くらい勤めていた先輩が130万くらい退職金をもらえたと言っていたので10年勤めたとしても、地方で派遣をしている方が退職金以上にお金を稼ぐことが可能です。

2. 残業手当が1分単位で支給される
この“残業代が1分単位で支給される”ということに、「おいおい普通だろ〜。」とツッコミしてしまった方!それが普通ではないんですよ。
私が新卒で勤めていた会社なんて15時間の見込み残業でした。先輩からの最初のアドバイスは“刻一刻も早く帰れるように頑張ろう”でしたからね。
見込み残業まではいかなくても、友人の話では10分刻みだったり15分刻みで残業手当が支給される薬局もたくさんあるようなので残業代が1分単位で出るというのは重要だと思いました。
3. 定時出勤、定時退勤が可能
正社員であれば、最低でも10分前に出勤し掃除をして開店準備をするという職場もあると思います。
これも、「業務の一環だしな10分くらいなら早く行くか・・・」と思う気持ちもありますが先輩方がもっと早く出勤していれば、おのずと出勤時間がより早まることもありますよね。
今は地方で派遣をしているため3ヶ月ごとの更新なので、その間少しでも良く思われようと出勤したら正社員の方と同じように掃除をしていますが、都内で派遣をしている方は1,2ヶ月のローテーションのためそういう地道な努力をする必要もなく5分前に店舗に来て1分前にタイムカードを押していましたよ。

そして、帰りも定時です。
正社員時代は何時に終わるかわからなかったので、仕事終わりに友人と予定を入れられずストレスに思うことも多かったのですが、派遣であればそういう心配はなく予定を入れたい日に気兼ねなく予定を入れられます。

4. 勤務地が選べる
派遣会社に登録をして働き始めことになると、自分の要望に合った薬局をいくつか紹介されるので、その中から自分が行きたいと思う薬局を選べます。
正社員であれば、家から離れていても会社の規定に自宅から○○分以内の異動ありとあれば拒否することができず苦痛な満員電車に揺られる日々を過ごさなければなりません。
その点、派遣であれば家から近い薬局を選べることが多いですし、もし家の近くに自分の条件に合った薬局がなくても「自分が選んだ薬局だからしょうがない」と主体性が生まれることで、我慢できる部分も大きいです。
それに首都圏であれば、基本的に1,2ヶ月で薬局がかわるので通勤経路も変わり気晴らしになります。

5. 他店舗へのヘルプがない
派遣薬剤師は、最初に○○薬局○○店での勤務という契約のもと就業することが約束されているので他の店舗にヘルプへ行くということがありません。
正社員であれば、他の店舗へのヘルプも断れずモヤモヤすることもあるでしょう。
その点、派遣であれば“ヘルプの日は早起きするから嫌だなとか〜”とか“他店舗の人だと気を使うんだよな〜”というストレスが一切ありません。
6. 色々な薬局に派遣できるので勉強になる
派遣以外の働き方だと正社員でもパートでも、基本はその店舗に固定されてしまうのが一般的ですよね。
そうすると、その薬局近辺の病院やクリニックの処方箋ばかり見るようになります。
大学病院や総合病院の近くで正社員をしていれば、様々な処方箋が見れるので薬の知識も増えることが多いかもしれません。ただ、病院での採用医薬品も決まっているところもあるので、果たして本当に色々な処方を見れているのでしょうか。
それに、大学病院や総合病院の近くの薬局で働ける薬剤師は一握りですよね。多くは小規模の病院の近くやクリニックの門前で勤務する可能性の方が高いのではないでしょうか。今は働けていたとしても、今後異動することもあります。
その点、派遣薬剤師であれば勉強したいと思った時に、大学病院の近くや勉強したい疾患に特化している病院の処方箋が来る薬局で働くことができます。
何年か派遣で勉強をしつつ気に入った薬局で正社員として働くという道もあると思います。

7. 在宅や施設の対応をしなくて良い
薬剤師たるもの、在宅や施設に行くべし!!という方もいらっしゃると思うので、こちらはメリットでもデメリットでもあります。
施設対応といいつつ、配達屋ですか?という薬局も多いと思いますし、みんながみんな患者さんの自宅にあがるのが平気という訳ではないと思います。

8. 正社員と比較して有休が取りやすい
有給休暇の取得時期は、取得理由を問われることなく労働者が自由に決めることができます。
ただし、休暇取得によって業務に著しい影響が出る場合に会社は『時季変更権』を行使することができます。
私は1年近く同じ場所で派遣をしているので、少し遠慮するところもありますが10日の有休のうち半分ほど消化することができました。
有休を少し残しておきたいと思った部分もあるのであまり取得しませんでしたが、取ろうと思えば夏休みの他に3ヶ月に1回くらいは気兼ねなく取れると感じています。
正社員であれば他のスタッフが有休を取っていないと休みにくい部分もあるかと思いますが、派遣であればそこまでの気は遣わなくても良いように思います。
9. 人間関係に悩まなくて良い
実際、ストレスはゼロではないですけどね。
派遣薬剤師は悪口の対象になりやすいと実感していますし。

ただ、行きたくない飲み会に参加する必要もないですし職場の人に好かれようと話題をふる必要もないので、正社員で働くよりも気を遣う頻度は格段に減っていると感じています。
10. まとめ
実際に普段働いている上で感じているメリットをあげると、こんなに浮かぶんだなと正直驚きました。
正社員の時には、職場の環境が良いとか、同期との飲み会が楽しいとか、夏休み冬休みがもらえるとか、片手で数えられるほどしかメリットが浮かばなかったです。
冒頭で、「しっかりメリットとデメリットを比較してから決断するのも良いかと思います。」と述べましたが、派遣会社に登録をしてコーディネーターの方に状況相談をするのは無料なので、迷っているようならまずは相談から始め転職への第一歩を踏み出すのが良いのではないでしょうか。
