こんにちは!
元派遣薬剤師のコグレハルコと申します。
前回の記事では、大手調剤薬局クラ〇トの面接についてお話させていただきました。
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大手調剤薬局クラ〇トの面接を受けた結果、撃沈した話。
宜しければこちらもどうぞ。
その面接の結果から、このような感想を。
- 現在転職は足元を見られる時期
- 調剤薬局の薬剤師の将来が心配
- 今後はファルマスタッフ、薬キャリ、ハローワークで就活していく

今回の記事では、この内容についてお話ししたいと思います。
今後の転職活動の参考にしていただけると嬉しいです!
1.現在薬剤師の転職は足元を見られる時期
転職のしやすさや、転職条件の良さは需要と供給のバランスで決まりますよね。
薬剤師が足りなければ好条件で入りやすいし、その逆もまた然り。

クラ〇トの面接を受けてみて、そういうことなんだろうなあと実感しました。
「今は薬剤師が余ってるからから、コグレじゃなくても良いしな。」と。
言葉にしなくても、適当な扱いが物語ってますよね。

適当にされた方の気持ちになってよ~。笑
派遣を辞めて正社員になるにしろ、コロナ禍では一般的に好条件になる要素がない。
それなので、正社員を含め転職は慎重になる時期だと個人的には思っています。

2.調剤薬局薬剤師の将来が心配
みなさんは、今後の薬剤師の働き方について不安になることはありませんか?
私は派遣薬剤師として多くの薬局で働き、より心配な気持ちが増してしまいました。

医薬分業の歴史
今から遡ること、およそ50年。
1974年に医薬分業が始まりました。

医薬分業をきっかけに調剤薬局が増え、1990年代から調剤薬局のチェーン化が進んでいきます。
医薬分業を現実世界に当てはめると?
これを現実世界で例えると・・・
1974年 30歳で起業。
↓ 46年後
2020年 76歳になる。
つまり・・・
個人の薬局の多くが世代交代をしているのです。
今までの社長→会長(実質引退)
その子供→社長(経営を握る)
このように、
実際に私が働いていた派遣先でも、子供が薬局の跡継ぎとなり経営を任されるケースが数多くありました。
二代目が「ちょっと・・・」と思われる理由がなんとなく分かる
世代交代をした調剤薬局にありがちなのが、
「前の社長の方が良かった。」と、
陰でスタッフから言われること。

何もない0から、1にするのって、すごく労力がいりますよね。
スタッフを集めたり、医者や卸との関係を深めたり、自ら借金して薬局を構えたり。

自分が大変な時に一緒に協力してくれるスタッフに対して、感謝の気持ちも大きいと思いますし、
身をもって苦労しているからこそ、他人の気持ちを考えられるというのもあると思います。

その点、二代目は最初から形になっているものをそのまま引き継ぐことができる。
「まず、この状態を維持していくにはどうしたら良いか?」がスタートラインになる。
上手く経営をすることに重きを置くと、現場で働いているスタッフを数字で見てしまうのではないかと思います。

また、以前は薬価差益で利益を上げることもできた。
現在ではその利幅が薄くなり、追い打ちをかけるように調剤報酬も下がってきています。
そうすると、今までのように利益を上げることは簡単ではない。
売り上げが減ったならば、人件費を削減する。
そして、スタッフにしわ寄せがいくようになる。

個人薬局と大手調剤薬局のM&Aが進んできている
人件費削減で済むのなら、まだ良いのかもしれません。
親の代と比べ、以前のように利益を上げることが難しい。
もし自分が50、60代で調剤薬局の二代目社長だったら、、、
「ここらへんで薬局を売るのも良いかな」と考えてしまう気がします。

大手調剤薬局が不安な理由
みなさんは、
今まで勤めていた薬局が買収されて大手調剤薬局にかわると聞いたら、どう思いますか?
「お給料はどうなるの?」
「店舗はこのまま?異動があるの?」
「何がどう変わるんだろう?」
と、何も分からず不安に思いますか?
それとも、
「今よりも色々な経験ができそう!」
「過誤システムがしっかりしているから良かった」
「これで休みが取りやすくなる」
と、ポジティブな気持ち?
私は派遣薬剤師になり、
大手調剤薬局とのM&Aを目の当たりにしたことですごく不安に思いました。
一番は・・・。
お給料がガッツリ下がるから。
実際に個人薬局から大手調剤薬局に変わるときに、今までの年収から150万円も下がった例もあります。

若いうちは転職すれば良いですが、
ある程度年齢が上がり、
「転職しても、どっちみち下がりそう!!
ってか、次見つかる?!」
という状況になったときが、悲惨だなと思いました。

また、クラ〇トの面接を受け、
大手調剤薬局だからといってしっかりしている人が出世するわけではないんだなと感じたことも不安の一因に。

多くの中から選ばれる人=人格者みたいな勝手な思い込みがあったのですが、必ずしもそうではない。
個人的には大手調剤薬局は安心や安定の代償としてお給料が低いと思っていたので、残念に思いました。

3.ファルマスタッフ、薬キャリ、ハローワークでの薬剤師の転職活動
クラ〇トの派遣契約が終わり、ファルマスタッフと薬キャリで新たに仕事を探してもらっていました。
しかし、2020年8月末になっても見つからないので、ついにハローワークで失業手当の申請をすることに。
180日の給付期間があるので、
当面はこのような方向性でいこうと思います。
- 引き続き派遣会社のコンサルタントと連絡を取りながら転職活動
- テニスなど今までやってみたかったことをやる

私はハローワークについて調べる中で知ったのですが、
失業手当をもらっている間も、社会保険に入れない程度の労働(週20時間以下)であれば可能!
(※地域によって基準が異なるので、詳細は管轄のハローワークにお問い合わせください。)
なんと!!!
つまり、失業手当+アルバイト代で生活できるのです!

4.薬剤師転職難民のまとめ
クラ〇トの面接を経て。
私も32歳なので、今後のことを考えなければなあと実感しました。

お給料を重視して個人薬局に転職
→そのまま定年まで大きな問題なく勤められる
→めっちゃ順風満帆
→いや、大抵の場合、自分より社長の方が年齢が上だから、何かしら起きる可能性あるのでは?
お給料を重視して個人薬局に転職
→大手調剤薬局に買収された場合に給料がガッツリ下がる
→それまでに多く貯金に回せば良い?
そもそも個人薬局が、産休育休を取るであろう32歳を雇ってくれるのか?

と、一人でムダに考えてしまうのですが、
雇ってくれるかどうかは、社長次第。
現段階では、何とも言えないですよね。
まずは、自分がこれからどうしたいかを考える。

とりあえず当面は、「週1,2回の派遣先が見つかりますように」という感じですかね。
ファルマスタッフ・薬キャリの方、このブログを見てたら是非よろしくお願いします!
( ↑ 絶対見てない。涙)
