いやー田舎って良いですよね。
先日の島根での派遣生活で、よりいっそう田舎が好きになりました。
将来は自然豊かな景色の中で昼寝したり、本読んだり、コーヒー飲んだりしたいなー・・・。
と、・・・申し遅れました!
派遣薬剤師2年目のコグレハルコと申します。
私は大学卒業後、都内の調剤薬局に就職し3年半勤めました。
現在はファルマスタッフの派遣薬剤師として働いており、日本各地を転々とする生活を目指しています。

最近は、UターンやIターンなど移住プログラムも充実していて、若い方も少しずつ地方に移住しているみたいですね。
私も島根での生活がすごく良かったので、彼氏(30歳文系)に移住したいことを相談しました。
すると、彼も田舎が好きなので「まあいいよー。調べてみるね。」と意外とノリ気。
そして、1時間後。
彼「調べてみたら、仕事ないわ!!市役所の募集も27歳までだった・・・!」という残念な返答が。
薬剤師にとっては、田舎なら高収入が見込めるかも!?と期待もできますが、資格がないとそうもならないのが現状なのですね・・・。

薬剤師は日本各地に仕事があるので、田舎で自然に囲まれながら丁寧な暮らしをするのも良いなと思います。
しかしそんな薬剤師でも、実際に地方に移住をすることで生じるデメリットもあります。
今回の記事では、地方に移り住むメリットとデメリットを検証してみました。
田舎での暮らしに興味があれば、参考にしていただけると嬉しいです。
あらすじ
1.地方(田舎)で薬剤師として働くメリット
ココがメリット
- 年収が高い
- 仕事があまり忙しくない
- 職場のスタッフや患者さんが優しい
- 職場のスタッフの年齢層が高い
- 開局時間が9-18時の薬局が多い
①年収が高い
薬剤師が足りていない地域は、やはりお給料が高いです。
島根の派遣先に正社員として入った新入社員は、年収600万円・週休2.5日と新卒では破格の金額でした。
転職する際に、初めからエリアを絞るのではなく年収が高い薬局で就職をするという柔軟性があれば、より高いお給料が目指せると思います。

②仕事があまり忙しくない
地方の中でも、何十店舗も経営しているような薬局に就職してしまうと、バリバリ働かなければならない風潮があったり、総合病院の前など忙しい店舗に配属されてしまう可能性もあります。
しかし個人経営の小規模の会社であれば、社長の裁量次第で細かな規則もなく比較的緩い薬局も多いです。
そして田舎では薬局の家賃があまりかからないため、その分人件費に割くことができ一人当たりの仕事量が少ないというメリットがあります。

③職場のスタッフや患者さんが優しい
地方の方は、めちゃめちゃ優しいですね!!
派遣で働いていた時、投薬が続くと「たくさん出してもらってごめんね。」と声をかけてくれたり、交代してくれたり、すごく有難かったです。
患者さんも服薬指導の時にめんどくさがらずに話をしてくれますし、本当に良い雰囲気でした。
患者さんが話してくれると単純に嬉しいし、こちらも勉強になりますよね。

仕事も私生活も。
④職場のスタッフの年齢層が高い
職場の年齢層はすごく高いです。
私が、40歳以上になったら再就職先が見つかるか不安という話をすると、「こっちくれば、50歳だってまだまだ若手扱いだよ~。」と。
年齢層が高ければ無理してテキパキ動き回らなくて良いかもという安心感があり、変なプレッシャーがなくなるので仕事がしやすいと思いました。

⑤開局時間が9-18時の薬局が多い
地方は医師不足でもあり、それは逆にクリニックを経営する医者にとっては、競合相手がいないというメリットだと言えます。
つまり都心とは異なり、夜遅くまで診療時間を長くする必要はないのです!
そして門前のクリニックの開局時間に準じて薬局の開局時間は決まるため、地方では9-18時という薬局が多いです。

2.地方(田舎)で薬剤師として働くデメリット
ココがデメリット
- 家の周辺で仕事を見つけるのが難しい可能性がある
- ワンパターンな処方内容しか扱えない場合がある
①家の周辺で仕事を見つけるのが難しい可能性がある
地方では、隣町から車で30分以上かけて通勤している方も多くいます。
もし勤めている薬局が潰れてしまったり、仕事がきつくて辞めたくなってしまったら・・・次の転職先はもっと遠いところになってしまう可能性はあります。

②ワンパターンな処方内容しか扱えない場合がある
基本的に門前のクリニック以外は、近くに医療機関がないので他の病院からの処方箋を受け付けるということはマレです。
たまに薬局を懇意にしてくださる近所の方が、処方箋をFAXしてくれるくらいでしょうか。
そのため、いつも決まった処方内容に飽きてしまう・・・という可能性は否定できません。

3.地方(田舎)に住むメリット
ココがメリット
- 土地が安い
- 自然が近く癒される
- 野菜など新鮮なものが手に入れやすい
- 人があたたかい
田舎に住むメリットは?
薬剤師が田舎で就職すると、お給料が良いです。
しかも、ただ単に年収が高いというだけではありません。
というのも、田舎は土地が安いです。
生活するのに必要な住居。
多くの方にとって、家は生涯で一番高い買い物ですよね。
そのコストを下げられれば、そのお金を貯蓄や投資に回すこともできますし、旅行や外食などプチ贅沢をする余裕もできます。
年収は高く、支出を減らすこともできるというのが田舎暮らしの最大のメリットだと思います。
私にとっては、豊な自然の中で生活できるというメリットも大きいです。
草木の緑も、空の青も、水もキレイでした。
こんな自然が家から徒歩5分で見れるなんて、贅沢ですよね。
いい夕暮れ。
夏休みは、パートさん(60代)と旦那さんが二人で作ったいかだに乗せてもらいました。
川遊び楽しかったな~。
今思い返しても、本当に田舎暮らしは楽しかったです!
7,8年前は「東京最高!!」としか思っていませんでしたが、自然の中で過ごす時間はとても贅沢かもしれないと少しずつ考えが変わり始めています。
しかも薬剤師であれば、田舎での生活に必要なお金を稼ぐことは難しくない。
キレイな田舎・・・万歳ですよ。

4.地方(田舎)に住むデメリット
ココがデメリット
- 豊かな生活のためには自分の工夫が必要
- ウワサが広まるのが早い
- 近所付き合いが必要
- 交通の便が悪い
- 買い物が不便
- 教育機関や医療機関の選択ができない
- 虫が多い
田舎に住むデメリットは?
あれ?大好きな田舎暮らしなのに、めちゃめちゃデメリットが出てくるんですけど!?
確かに、美味しいご飯屋さんがたくさんあるかと聞かれればそうではないし、娯楽があるかと聞かれればそうではない・・・。
しかし、その分自分で工夫して生活ができる楽しさもあると思います。
先ほどのお手製いかだのパートさんは、自分たちでピザ窯やグランドゴルフ場を作り、たくさんの方を招待しています。
このピザ窯は目の前の河原で石を集め、ホームセンターでは本当に必要なものだけを買ったので、総額2万5千円で作れたと言っていました。
このように、田舎は丁寧に暮らすという言葉が本当に似合う場所だなと思います。
ただ、実際に田舎に住んでいる方の話を聞くと「教育機関と医療が田舎暮らしの一番の問題」と言います。
確かに、少子化や過疎化が進むと学校も少なくなり、子供の通学の距離などの不安もあります。
また田舎では進学などの意識が都心よりも低いため、塾なども少なく教育についてのハンデは大きいものだと感じます。

また病院だけではなくクリニックなどの医療機関も少ないため、他の市へ遠方から受診することも必要になってくるかもしれません。
もしも、より田舎の方へ移住したら、救急搬送の遅れなどのリスクも怖いですね。
そのため、仕事をリタイアした後に田舎に移住するのではなく、体の動く若いうちに田舎に移住する方が良いなと個人的には思いました。

5.実際に田舎で薬剤師として働くのはどうか?
田舎で薬剤師として働くのは、すごくコストパフォーマンスが良いと思います。
どちらかというと、あくせく働かずに自然に囲まれて自分の暮らしを充実させたいと思う方にオススメです。

薬剤師免許と田舎暮らしはすごく相性が良く、スローライフをおくりたい方にピッタリではないでしょうか。
ただし、住む場所を決めてから転職するのではなく、職場を決めてから住む場所を探す方が良いとは思います。
やはり需要がある場所で就職した方が年収も上がりますし、休みの交渉もしやすいです。

6.地方での薬剤師の転職活動を成功させるためには
私が田舎で就職をするならば、絶対に確認したいポイントがあります。
- 年収
- 休み
- 忙しさ
この3つの要素は、自分の手で自分の生活を充実させるために重要だと思うからです。
休みの日は、手作りのお弁当持って自転車で出かけたり、キレイな沢で魚釣りしたり、家庭菜園の野菜を食卓に並べたり、外の昼寝用のベンチをDIYしたり・・・と夢は膨らみます。
そのためには、金銭的余裕と休日の日数、そしていかに休みの日への余力を残せるかが重要ではないでしょうか!

ただ、田舎での就職も本当にタイミングが大切なのです。
というのも実は、島根での派遣が本当に楽しくて、もはや彼氏がコンビニのレジ打ちでも良いから移住したいなという気持ちがありました。
薬局に勤めている新卒の28歳男性が年収600万円で週2.5休ならば、31歳で薬剤師歴5年の私はもしかしたら650万円も目指せるのではないか・・・!と淡い期待も。
そしてある日の仕事終わりに、薬局の社長さんに「どういう条件で求人出してますか?興味あります!!」と鼻息荒く聞いてみました。
すると後日、「これがハローワークに出している求人だよ。」と。
基本給は「31歳なら31万円」と言われました。
えーっと・・・。
薬剤師手当がmaxの5万円もらえたとしても・・・。
月収(31万+5万)×12か月+ボーナス 31万×3.5か月=年収 540.5マーン!!!
年収540万円も有難いけれど・・・、新卒未経験28歳の方が年収高いことってあるーーー?!
ここで素直に引き下がれず社長へ一言「●●君と同じ条件では雇ってもらえないということですか・・・?」(ゴクリ。)
社長「そうだね~~。彼の時は特に人が足りなかったから特別なんだよね~。だけど、年収だから今後上がらないこともあるしさ!」との返答。
いやいやいや毎年お給料が上がるにしてもさ、今まで5年の薬剤師経験があるのに、単純に計算しても35歳になるまで年収600万円にならないんすよ・・・。
しかもその新卒は「言われたこと以外やるの嫌なんですよね~。余計なことやって怒られる方が嫌じゃないっすか。」ってことを普通に社長の前でいうようなヤツなんですよ・・・。
普通に泣けますね。
もう全米も泣いちゃうよ。心の中で泣いちゃったよ。
全米~とか・・・古いけど、ショック過ぎて言いたくなっちゃったよ・・・。
思い出しただけで、悲しいよ。
島根の思い出で、一番つらかったことだよ。

7.おすすめの薬剤師転職サイト
都心のように求人に対する競争率は高くないのですが、うまく需要と供給にマッチすればより好条件で雇ってもらうことができます。
そのためアンテナは高くしておき、良い求人が出ることを虎視眈々と待つことが重要だと思います!

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