
派遣薬剤師に興味はあるけれど、派遣という働き方は不安定な気がしてなかなか踏み出せないという方もいらっしゃると思うので、今回は私が派遣薬剤師になった経緯や実際に働いていて感じていることをお話ししたいと思います。
- 職歴
- 派遣薬剤師に必要な素質って?
- 派遣薬剤師に向いていない方
- 実際に派遣薬剤師として働いていて
- 今後の展望
職歴

正社員時代は、住居手当てや管理薬剤師手当てがあったので最後の年収はだいたい550万くらいもらえていました。ただ、見込み残業だったので基本的に残業代がつかなかったこと、祝日を週休にカウントされてしまうことに納得できず、転職活動をしているうちに派遣社員の道へ進むことに。
派遣薬剤師の素質って?
よく、「私には知識がないから派遣なんて無理だと思っちゃうんですよね」とか「コミュ力がないから、皆と仲良くなれない」なんて耳にしますが、私には知識もコミュニケーション能力もありません。
知識がないので分からないことも多く、その度に派遣先で教えてもらっていますし、話したいことがなければ愛想笑いを浮かべてその場を凌いでいます。

正社員ならば仕事を辞めるのも労力がいるし、合わない方がいても上手く会話しないと自分の立場が危うくなる場合があるかと思います。
仮に今いる職場の環境が自分に合っていても、薬局は女性の職場なので寿退社や産休育休を取る方も多くメンバーが大きく変わることもあります。
その点、派遣という働き方は合わない職場であれば業務のことだけ話し、契約期間が満了するのを待てば良いので少し気が楽だと思います。
こう書くと、これだから派遣は・・・と思われそうですが、誰でも職場に合わない人の1人や2人いませんか?
合わないと思う方とストレスを最小限で過ごせるのならそれに越したことはないと思いますけどね。
それなので、知識もコミュニケーション能力もあるに越したことはありませんが、基本的に派遣薬剤師に必要な素質なんてありません。真面目に仕事をする気持ちがあれば、大丈夫ですよ。
派遣薬剤師に向いていない方

派遣として、お給料面だったり有給だったり最低限のことは守られているので多くを職場に求めないことが必要だと思います。
やはり理解しているようでも、職場の飲み会の話をしているときや会社持ちでお昼休憩にみんなでお弁当をとっている時は疎外感があり、少し居心地の悪さを感じます。
正社員と派遣社員では、どんなに打ち解けたように見えても根底ではお互いに遠慮してしまう部分があるように思います。
派遣薬剤師は施設や在宅に薬を届けに行くことや、どんなに忙しそうでも業務が終わるまで残業をするなど正社員と同じ働きができない部分があるため、本当の意味での仕事の大変さや団結力は味わえてないなと思う時があります。
そのため、仕事でキャリアアップしていきたい方や施設や在宅に興味のある方、職場の方と深く付き合っていきたい方は派遣社員よりも正社員として働く方が合っているのではないでしょうか。
実際に派遣薬剤師として働いてみて
今現在、地方で派遣薬剤師として働いていますが派遣先のスタッフの方々がとても良い方ばかりなので本当に居心地がよく、特別大きな不満はなく過ごせています。
この1年の間で4回ほど契約更新をしてくださり、今期の契約は3月までと新入社員が入るまでの繋ぎになりますが本当に良くしてもらってるので寂しいと思う気持ちもあります。
どんなに良い職場でも派遣先の要望がなければ働くことができないことが、派遣の辛いところですね。
今後の展望
今の薬剤師の求人を見ると、相対的に正社員よりも派遣社員の方が恵まれた働き方ができると感じているので現時点では派遣社員として稼ぐほうが良いと思っています。
ただ、産休育休を取ってその後時短やパートになって働くという人生設計がある方は正社員のままでいる方が良いでしょう。

今後ますます医療費が削減されていく傾向にあると思うので、個人的には薬剤師のお給料が今よりも大幅に上がることはないと思っています。
それなので、稼げるときに稼ぐことが重要なのではないでしょうか。