こんにちは!
薬剤師6年目のコグレハルコと申します。
今回の記事では、ドラッグストアの仕事内容、年収の相場、働くメリット・デメリットについてまとめました。
ドラッグストアでの業務に興味がある方、自分が行っている業務と比較がしたい方の参考になれば嬉しいです。

あらすじ
1.ドラッグストア薬剤師の仕事内容
調剤併設のドラッグストアは、調剤薬局の薬剤師と同じ仕事内容があります。
- 外来対応
- 在宅・施設対応
- 医薬品の管理
詳細はコチラ→
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調剤薬局薬剤師の仕事内容!薬局薬剤師って本当に楽?年収は?
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その他に、ドラッグストアでの薬剤師に特化した仕事があります。
- OTCの販売(服薬指導・販売・レジ対応)
- OTCの管理(発注・納品・品出し)
- POP作成
ドラッグストア薬剤師の仕事1:OTCの販売
ドラッグストアの薬剤師のメインの仕事と言えば、OTCの販売と言えるでしょう。
要指導医薬品や第一類医薬品などは、薬剤師の説明が義務付けられています。

ドラッグストア薬剤師の仕事2:OTCの管理
OTCの発注など在庫管理は、薬剤師や登録販売者の仕事になります。
会社や配属された店舗により、薬剤師が品出しをする商品の範囲は異なります。

ドラッグストア薬剤師の仕事3:POP作成
POPの作成は、新人薬剤師の仕事になることが多いです。
本部の方針で推売商品が決まり、その都度POPを作る必要があります。
2.ドラッグストア薬剤師の年収相場
ドラッグストアの薬剤師の相場は、450~800万と言われています。

参考までに、
2020年度の各ドラッグストアの新卒の募集では、このような年収になっていました。
- スギ薬局 :318,000円
- マツモトキヨシ:337,000円
- ウェルシア :355,000円
- クスリのアオキ:345,000円
- ツルハドラッグ:321,640円

3.ドラッグストアで働く薬剤師のメリット
では、ドラッグストアで働くメリットは何でしょうか。
- OTCの知識が増える
- セルフメディケーションに貢献できる
- 調剤薬局よりも年収が高い
ドラッグストアで働くメリットの1つに、OTCの販売ができることが挙げられます。
医師の処方ありきの調剤業務とは異なり、薬剤師の判断で薬を選択できることはやりがいにも繋がります。

患者さん自身が、自分の健康を管理するセルフメディケーションの手伝いができることも、ドラッグストアならではのメリットです。
最近では、セルフメディケーション税制という税金面での優遇制度ができるほど、国全体で推奨されています。
そのため患者さん自身も、軽度な症状であればOTC薬を購入し、自分で体調管理をする方が増えています。
セルフメディケーション税制とは・・・
対象となる市販薬を家族の購入分を含め年間12,000円を超えて購入した場合、確定申告をすることで所得控除が受けられる制度。
(定期健康診断・予防接種などを受けている人が対象)
このようにドラッグストアは、処方箋受付だけではなくOTCや生活雑貨の販売にも強いため利益を上げやすいです。
そのため、病院や調剤薬局薬剤師よりも年収の相場が高いのもメリットに挙げられます。

4.ドラッグストアで働く薬剤師のデメリット
ドラッグストアで働くデメリットはコチラ。
- 推売商品がある
- 調剤業務が忙しい
- 休みが固定されない
- 営業時間が長い
月ごとに本部から重点的に売る商品を指示され、その商品の必要性に関わらず顧客全員に勧めるようマニュアル化されているドラッグストアも多いです。
そして会社によっては、店舗や個人で推売商品がどのくらい売れたかを管理しているところもあり、薬剤師として負担に感じる方もいます。

また店舗によっては、調剤薬局と同様に外来や施設の対応に忙しいところもあります。
そのため、ドラッグストア薬剤師の本来の職務であるOTCの販売に力を入れられない場合もあり、理想とのギャップに不満を持ってしまうこともあるのが現状です。

またドラッグストアの勤務については、営業時間が長い店舗もあり、シフトによっては22時など夜遅くまで勤務する日もあります。
休日についても、4週8休など休みが少なく日曜・祝日に出勤をする店舗もあるので注意が必要です。

5.【まとめ】ドラッグストアの働きやすさについて
新卒の時にドラッグストアに就職し、数か月~数年働いて調剤薬局に転職をする方も多いです。
特に、患者さんのためにOTCの知識を活かして働きたいという目的で選ぶと、入社してからギャップを持ってしまう場合も多いようです。

しかし病院・調剤薬局・ドラッグストアの中では、ドラッグストアの年収が一番高く、魅力的な面もあります。
年間休日と給与をしっかり比較して自分に合った会社を選ぶと、満足のいく働き方ができるのではないでしょうか。
