



こんにちは!
固定残業20時間・年間休日110日。
新卒の時に薬局選びに失敗し、先輩に怒られる日々。
一週間で友達に「仕事ヤメタイ・・・!」と音を上げたコグレハルコと申します。
このように、お世辞にも条件が良いとは言えない私の会社の離職率は高く、実際に薬局を辞めるまでの3年半の間で30人いた同期は12人になっていました。

特に社会人1年目だと大学時代の友人と会う機会も多く、
「あの子は、あんな良い条件で働いているんだな」
「あの子の職場は、同じ年代の子が多くて働きやすそう」
などと、自分の現状と比べもっと条件の良い会社に転職したくなる方も多いのではないでしょうか。

「あの会社を選べば良かった・・・」と悔やむことは何度もありました。
今回の記事では、
“もし実際に1年目で仕事を辞めたらどうなるか”
“長い目で見た時に1年目での退職が正しい選択なのか”
について考えてみました。
大学を卒業して数年のうちに転職活動をする第二新卒者の参考になれば嬉しいです。
あらすじ
1.薬剤師は1年目で転職することは可能なのか?

現段階では薬剤師は売り手市場が続いているので、勤続年数が3年経たずとも好条件の職場に転職できるというのが現状です。
実際に社会人1年目で転職した同期は、全員次の職場が見つかっていました。
ドラッグストアに転職をして、年収500万円にアップした同期もいます。
このように薬剤師は入社後1年経たずに転職しても、次の職場がすぐに見つかる可能性は非常に高いです。
しかしその反面、1年目で辞めるということはリスクにもなります。
あなたを雇う側の立場で考えた時に「うちでもすぐに辞めちゃうんじゃないの?」と相手側の不安要素になってしまう可能性が否定できないからです。
では、長い目で見た時に “どうすることがあなたにとって一番リスクの少ない選択なのか” 考えていきましょう。
2.実際に同期が薬剤師1年目で退職した理由

1年目薬剤師退職理由case1:給与が少ない
新卒の薬剤師のお給料は、学生の時に想像していたよりも少なく感じませんでしたか?
私の勤めていた薬局では、入社後3ヶ月は薬剤師手当がなく夏のボーナスもなかったので、なかなか悲惨なものでした・・・。
その少ないお給料の中から奨学金を月々に5万円返済している同期もおり、今考えると残ったお金は15万円もいかなかったのだと思います。
新卒・一人暮らし・奨学金の返済
この条件では、自分が考えていた以上に自由に使えるお金が少なく、結果的に就職後2ヶ月でドラッグストアに転職していました。
1年目薬剤師退職理由case2:職場の環境になじめない
1年目の店舗配属は、運命の分かれ道ですよね。
薬局の内情も分からず、指示に従い言われるがままに店舗に出勤する。
配属された店舗が忙しい場合は、薬局内の雰囲気がピリピリしていることもあります。
その状況で気の強い上司から「あの新人仕事が遅いよね」と陰口の標的にされ、転職した同期もいました。
1年目薬剤師退職理由case3:残業時間が長く、体力的に厳しい
同じ会社でも、店舗ごとに1人当たりの仕事量や残業時間は異なります。
忙しい店舗に配属になってしまうと日中に書けなかった薬歴の記入や、施設・在宅の準備で何十時間も残業をするケースも少なくありません。
社会人1年目は仕事に慣れるだけでも大変なのに、残業時間まで多いと体力的にも厳しいですよね。
実際に、残業時間が長いことに疲弊してしまい退職を選ぶ同期もいました。
3.薬剤師が1年目でも本気で転職を考えるべき理由と、思い留まるべき理由

だけど、よく考えて欲しい。


転職を考えるべき退職理由
- 職場の環境になじめず毎日がツライ
- 体力的に働き続けるのが難しい
転職を思い留まるべき退職理由
- お給料が少ない
- 休日が少ない
- 店舗の異動が多い
- スキルアップがしたい
転職を考えるべき退職理由

精神的・肉体的にSOSが出ているのなら、無理に働き続ける必要はありません。
自分の体が一番大切ですよね。
転職だけでなく、他店舗への異動も一つの手段だと思います。
しかし薬局やドラッグストアは、社内でウワサが回るのも早いです。
他の店舗に移動したことで逆に居心地が悪くなってしまう可能性もあります。
異動と転職の両方を天秤にかけて、自分の負担が少ない方を選ぶのが良いでしょう。
転職を思い留まるべき退職理由

お給料が少ない・休みが少ない・店舗の異動が多い・スキルアップが目的ならば、1年目での転職はしない方が良いと思います。
お給料や休日は、数字として明確に表すことができます。
そのため他の会社と比較しやすく、今の自分の条件が他の会社と比べて劣っていると損をした気になってしまう部分でもあります。
しかし給与面の不満で転職しても、社会人1年目では多くの場合変わらないか、良くても年に数十万の変化しかありません。
(地方など、需要と供給の差が大きいところに移住すれば話は別ですが。)
また休みについても、年間休日が110日から120日になったところで、平均すれば月に1日休みが増えるかどうかです。
長い目で見ると、これくらいの変化のために “1年目で転職をするというリスク” を取るのは釣り合わないと思います。
それよりも今は我慢し最適のタイミングで、お給料・休日・スキルアップを含め、自分の希望に合った会社に転職をした方が賢い選択と言えるのではないでしょうか?
4.薬剤師1年目の転職を考え直した場合
薬剤師の転職に最適なタイミングはいつか?

以下の2点は非常に重要だと思っています。
1.社会人経験3年の壁
退職金の支払いを “3年以上の勤続経験を条件” にしている会社が多いことを考えると、3年働けば会社に貢献したと言えるのではないでしょうか。
また転職会社のコンサルタントからも3年以上の経験があれば即戦力になると意見をもらうことが多いです。
そのため、あなたが今まで働いてきた会社とこれから働く会社、そのどちらをとっても、“3年続ける”というのは一つの目安になっていることは間違いありません。
2.転職しやすい年齢アラサーの壁
一般的にどの業界でも、20代後半から30代前半は売り手市場だと言われています。
若くて将来性があることや、今までの社会人経験から仕事に慣れるのも早いという雇う側にとって大きなメリットがあるからです。
上記の2点から、新卒で3年以上勤め、20代後半~30代前半で転職するのが一番有利な時期と言えるでしょう。
この最良のタイミングで、あなたの条件に合った会社にいかに自分を高く売り込むことができるかが、今後のあなたの生活を左右すると言っても過言ではありません。
自分を高く売り込むとは?

実際に薬局やドラッグストアの求人を見ていると、400~600万円と大きな幅をもたせて掲載されていることも珍しくありません。
大手の会社では年齢で一律に年収が決まっているところもありますが、中小規模であれば社長の裁量で年収が変わることも多いです。
つまり中小企業の社長に、自分を雇えばどんなメリットがあり、そのメリットで会社にどんな利益をもたらすことができるのかを明確にできれば、年収アップすることが可能なのです。
転職の際に400~600万円の幅にある最大限の年収を提示してもらえて、初めて自分を高く売り込むことができたと判断できるでしょう。
会社に必要とされるスキルアップを目指す

自分のやりたいことと、会社から求められているスキルに相違があることは多くあります。
自分の興味のある分野、例えば漢方薬剤師の資格やスポーツファーマシストの資格を取ることで、会社の利益は上がるでしょうか?
残念ながら、一般的に考えると上がらないと言えるでしょう。
確かに、あなた自身が興味を持っている分野だったり、患者さんの力になるための自己研鑽の一環として、専門資格を取ることも大切だと思います。
しかし、転職市場において高く自分を売りたい気持ちがあるのならば、会社の求めているスキルを持った人材になることが最も重要だと言えます。
5.薬剤師としての自分の市場価値を把握する

薬剤師の市場価値は調剤報酬の流れに左右される
薬剤師が持つスキルの価値は、調剤報酬の流れに左右されます。
現状でいえば、〇〇専門薬剤師などのレアな資格を持っているよりも認定薬剤師の資格(かかりつけの人数)や管理薬剤師の経験の方が転職では高く評価されるのです。
これは認定薬剤師の資格がかかりつけ薬剤師の加算として会社の利益に直結することや、管理薬剤師の経験が調剤薬局の開設・運営のために不可欠なスキルだから価値があるのです。
このように会社側は、経営に大きく貢献できる者に対して価値を見出しています。
ここでかかりつけ薬剤師の制度について考えてみてください。
会社で認定薬剤師の資格を取るように言われ始めたのは、ここ最近だと聞いたことはありませんか?
事実私が薬剤師になった5年前ですら、かかりつけ薬剤師という制度はなく、認定薬剤師の資格を持っていても特別評価されることはありませんでした。
このように薬局の経営は調剤報酬に影響される面が大きく、私たち勤務薬剤師にとっても時代の変化によってアピールできることは変わってくるのです。
自分の市場価値を正当に評価するためにするべきこと
今どういう資格や経験が高く評価されるか、そして今後どういうスキルが必要とされていくのか・・・。
私たちに身近な存在で時代の流れを一番理解しているのは、転職会社のコンサルタントだと言えます。
転職というマーケットで、今の自分はいくらで売れるのか?
今後どのようなスキルを身につけると転職で有利になるのか?
この問いに明確に答えてくれるのは、実際に求人を紹介する立場である転職会社のコンサルタント以外いないのではないでしょうか。
転職をする予定がなくても、コンサルタントと面談をすることで自分の市場価値を把握することはでき、実際に面談目的で利用している方は多いです。
薬剤師1年目であれば、転職の際に高く評価されるためには “今の会社でどのような経験やスキルアップをするべきか” という今後の方向性を相談する相手として適任だと思います。
6.転職会社の利用に慣れていない薬剤師におすすめの転職サイト

マイナビ薬剤師
ファルマスタッフ
2社とも薬剤師の転職業界において、トップクラスの企業になります。
転職サイトには常時50,000件以上の求人が掲載されています。

私が数ある薬剤師転職会社の中から、この2社を選んだ理由は2つあります。
- 求職者とコンサルタントの面談があること
- エリアごとに配属されたコンサルタントが、それぞれ担当地域の薬局に出向いて営業をしていること
1.対面での面談があること
マイナビ薬剤師もファルマスタッフもフォローの手厚さが人気の転職サイトになります。
基本的に対面で私たちの話を聞いてくれるので、転職サイトの利用に慣れない方には相談しやすい2社です。
(登録をするとコンサルタントから電話がかかってくるので、その後あなたが希望すれば対面での面談をしてくれる流れです。)
2.薬局に行き、直接営業をしていること
薬局側と電話でのやりとりで済ます転職会社が多い中、コンサルタントが直接店舗に営業に行っているため、他社よりも業界内の情報に詳しいです。
その営業努力の結果、50,000件以上の求人を取り扱うことができているというのも否定できません。
今現在実際に転職を考えている方はもちろんのこと、現段階での自分の市場価値の把握や今後の方向性についての相談をしたい方にも最適な2社として推薦させていただきます。
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